ベトナムの郵便事情
概要
1. ベトナムの郵便サービスの概要
2. 郵便物を出す際の注意点
3. 日本から届いた荷物を受け取る際の注意点
1. ベトナムの郵便サービスの概要
日本への送付方法は大きく分けて3種類です。
1つ目はEMS。金は高めですが、1週間程度で到着、トラッキング(追跡機能)はありません。2つ目は航空便です。料金はEMSより安価で、トラッキング付きです。届くまでに約1~2週間掛かります。3つ目は船便となり、一番安価且つトラッキング付きで郵送することが出来ますが、届け先に届くまでに1~2ヶ月程度掛かります。
郵便局では、発送の際必要なテープやボックスなどを購入したり借りたりすることが可能です。郵便局にあるダンボールに入れる場合は、安価で購入できます。
その他、公共料金の支払い、生命保険、マネーオーダーや送金、銀行機能などもあり、サービスが充実しています。
2. 郵便物を出す際の注意点
インボイスに送付物一点一点の内容、容量、値段を英語で記入する必要があります。沢山送る場合や英語が苦手な場合は事前に調べておきましょう。
日本のようにコンビニや道路に郵便ポストはほとんどありません。そのため、郵便局に持参するのが一番安心です。また、黄色い郵便ポストは国内郵送専用の為、日本宛に送る場合は郵便局の窓口に持っていく必要があります。支払いは現金のみでクレジットカードは使用することが出来ないので注意して下さい。
送る際も受け取る際も中身をチェックされます。包装を汚く破られたり、中身を盗まれたりする事も稀にあります。高価なものや電子機器の送付には注意が必要です。
輸送禁止物や輸送の際に別途申告が必要なものについては、ベトナム郵便局のサイトにて調べることが出来ます。事前に確認を行いましょう。
http://www.vnpost.vn/en-us/tra-cuu-hcg
3. 日本から届いた荷物を受け取る際の注意点
事前に送られてくることがわかっている場合、書籍の場合は全て検閲が入り、冊数が多いほど時間が掛かります。反社会主義、反ベトナムの内容、反社会的な内容の本には日本語であっても注意が必要です。表紙にベトナムの国旗を使用することが出来ないため、日本から持参する本などの表紙にベトナムの国旗があるものについては注意が必要です。ポルノ関連にも厳しく、持込がばれた場合には、本人だけでなく会社にまで通告されたり、入国許可に影響が出たりする場合があります。ベトナムの出版社は全て国営となっており、フリーペーパーを含めた外国企業の出版物は全て検閲の対象になります。検閲について、テト(旧正月)前後などは、全ての業務に時間がかかる、もしくは業務が止まってしまう事が多い為、この時期は時間に余裕を持たせる必要があります。
ベトナムでは賄賂文化があり、大量にカタログ等の書籍を持ち込んだ場合、検閲速度を上げる為に賄賂を要求されることも少なくありません。通常数百円から数千円を、ほとんどが法人に対し要求されます。 要求された場合は現地のベトナム人スタッフ等に対応してもらいましょう。
紙巻タバコや中古品など、郵便禁制品も多くあります。事前に確認をするようにしましょう。
http://www.post.japanpost.jp/cgi-kokusai/nonmailable_articles.php?cid=208
荷物が届く際、電話番号を記載していれば、「今から荷物を届けに行っていいですか?」と配達前に連絡をくれるので便利です。もし荷物を受け取れない場合、サービスアパートの管理人や受付で受け取ってもらうことも可能です。
荷物を受け取る際、内容物の内容によって、受取人が関税を支払う必要が生じる場合もあります。実際は本当に関税なのか前述のような賄賂であるのか不明な場合も多く、インターネット上ではCDを送ってもらったら50万ドン請求された、と言う人もいれば無税だったというケースもあります。こちらも現地ベトナム人スタッフに対応してもらうことをおすすめします。